トミーの語らい。

忘れたくない感動と喜びがありました。関わった全ての方に感謝とリスペクトを。

第6話「ピンチには必ずメシアが現れるものさ」

刈谷 後編】

 

ヒッチハイカー千葉さんと別れてからもしばらくは難航していた。

 

車に乗ってる方へ直談判しに行くも冷たい目で断られたり、歳の近い女性に声を話を聞いてもらうも方向が違ったり、ネームを下げたもっぱら仕事中の方へ声をかけてしまったり…

人はいないが6組くらいには断られたんだろうか…

 

そしてまた千葉さんと落ち合う(笑)

お互い「やばいです」と再確認し別れる(笑)

 

( スケブの行き先を変えるか、アピール手法を変えるか、もっと違う方法か…もう一度よく考え直した方がいいか )

暑さで蒸発しかけた脳をさらに回転させようとしたその時

 

 

「何してるのこんなところで」

 

 

\\ メシア(救世主)が現れた。//

 

 

その時の気持ちといったら

「マテマテ。マテ。……はい!食べていいよ!!」と言われようやくごはんに食らいつくような犬くらいの喜びだった。

 

女一人でヒッチハイクをしていること、東京から来て奈良を目指してることなどバッと話したところ「とりあえず暑いから中入ろう」と場所を変えることに。

( ドキドキ。)

 

すると「何か飲もう」と、美味しそ〜〜〜なゼリー入りスタバ系ドリンコをご馳走していただく。(私の渇ききった脳みそが潤った瞬間。)

 

そしてなにより、拾って欲しいのは間違いないことだが、人と話せたことがとにかく嬉しかった。ダムが決壊したようにあーだこーだ伝えたいことを話し、自己アピールをした。

 

 

「できるかできないかじゃないとおもうんですよ!!やるかやらないかです!(キラッ)」

 

「いや、よく分からない(笑)」

 

って言われたのが個人的にツボ。(笑)

真剣に、時々笑って聞いてくださっていた。

 

まるで面接官の様に冷静で、どこか心配するお父さんのような優しさで、それだけでとても素敵な人だとすぐに分かった。

( ちなみにこのおじさま。かつてお酒を飲んでお金が無くなった時にヒッチハイクをして帰ったことがあったそうで、それだけで私と同じマインド?!と、とてつもなく嬉しかった。)

 

 

マシンガントークを聞きつつも

「ちょうど会議が【湾岸長島PA】であるから、PAから下道に降りれるなら乗せてあげる」

と言われ、ないシッポをぱたぱたと振りながら急いでGoogle mapを開く。

 

様子では行けそうだったが

「でもまぁ、時間があるからいいよ」と承諾。

 

 

\\ありがとうございます!!!(泣)//

 

 

きっといままでで一番本気で、自分をプレゼンした瞬間だったと思う。

 

このくらい本気ですよ!

熱い気持ちでやってますよ!

私面白いですよ!

こんな私どうですか!みたいな感じ(笑)

 

 

そして記念撮影パシャり♪

f:id:tqmy:20180824163014j:image

超お気に入り写真。笑

 

 

そして白くて大きなカッコいい車に乗せてもらいいよいよ【湾岸長島PAへ。

 

 

( 刈谷…。長い戦いだったが、嫌いになれないくらい思い出深いエリアだったぜありがとう…ドヤ)

 

 

道中

「これだけは熱く語れるものってある?」と聞かれる。

何故アニメと答えなかったんだろうかと後悔をする…(笑)

その時はビジネス本ハマってるって言っただろうか…。

 

いまアニメでハマってるのは、シュタゲゼロ、進撃の巨人ブラッククローバー、レイトンあたり。

 

どんな話が飛んでくるかわからないのもヒッチハイクの醍醐味。

大事なのは、名古屋は飛ばしちゃダメ、ゼッタイ。ということ。

 

アレコレ話しているうちに目的地に着く。

いつも乗せてもらうとあっという間で、感謝を伝えきれない気がしてしまう。

f:id:tqmy:20180824165015j:image

「話をよくよく聞いてくださって、本当にありがとうございました。ヒッチハイク娘、頑張ります。無事に奈良に着いてみせますからね!!」

 

 

つづく。

第5話「立ちはだかる苦難とヒッチハイカーとの出会い」

 

▷ 12時50分 刈谷PA 

 

味噌カツで胃袋と心を満たした後、思いのほかお腹がいっぱいでしばらく休憩。

30分は食休みをしていたか14時あたりから動き始める。

 

つい居座ると私が使命を持ってここにやってきたことを忘れてしまう。あー家に帰ってだらだらしたいなーとか思ってしまうのでよくない。笑

 

一通りの準備を済ませて様子を伺うが、刈谷PAが今までで一番大きな駐車エリアだと言える。

車の台数は圧倒的で店の中にも人が多い。

大きいに越したことないのでラッキーくらいには思っていた。

 

 

最初は…(笑)

 

 

この日はくっっっっつそ暑くて、

メラメラした熱気で汗がコンクリに落ちるもんなら、ジュワッと蒸発するんじゃないかレベル。

 

また、駐車場が大きいのが真逆に働き、全体の様子を掴みにくい。お店が横に広いため (あ、いまお店に入って行ったご家族に声掛けたい。)と思ってもすぐ出てこない。

 

つまり…

【お店が広いデメリット】

•トイレ ご飯 お土産→ 一つ一つの時間が長い

•外が暑過ぎて、長時間 店内か車の中で涼む人が多い

•お店の入り口が複数箇所あると、声かけたかった人が遠い所から出てくるあるある。

 

…ここへ来て、逆に広いことで注目されにくいことも知る。(狭ければ、誰が見てもヒッチハイク頑張ってやってるなーあの人って思って情けをかけてもらえる。)

 

ぶっちゃけのところマジで命の危機的暑さで、途中から気付けば人が外にひとっっっりも歩いてないレベルになってきていて、蜃気楼が見えそうで(笑)、店内みんな涼しそうにしてご飯食べてるし、車の中のおじさんみんなシート倒して爆睡していて、寝てる人起こすわけにもいかないし、しかもおじさんしかいなくて、家族や女性いなくて、てか人がいなくてマジ暑くて…

 

完全に刈谷にハマった。

 

私の心がポキっと折れた音がしたそんな時、反対側から若い男性が歩いてきていて目が合う。

(まさか?乗せてくれる?…) なんて思っていたら

 

ヒッチハイクですか?」

と声をかけられその小脇には…ボード!!

 

\\初!ヒッチハイカー遭遇 嬉しい!!//

f:id:tqmy:20180819012539j:image

同じ方法で同じように、己の行先に向かって頭をフル回転させるわけだから、もう戦友であり同胞でしかない。爆

 

話を伺うと、関西から東京に旅行できていて、その帰りに突如「ヒッチハイクをして帰る!」と告げたそうで奥様は怒って先に帰宅(笑)

夜に出発し、この刈谷で一眠りしていたとのこと…。

くっそ面白いし、行動力(笑)

 

わたしなんかちょー準備して不安いっぱいで始めたから、ノリで楽しくやれちゃうのとか天性。笑

 

楽しく話して「マジ刈谷はやべぇ!!」と盛り上がり、お互い頑張りましょう!!と励まし合い解散。(笑)

 

刈谷編、後半へつづく。

第4話「危機回避」

 

▷ 11時20分 遠州豊田PA 

 

いつも通りの流れで

スケッチブックに行き先をキュッキュ。

 

トイレ前で注目を集める中、

トラックのおじさんが笑顔で顔を覗かせる。

 

「どこまで行くの?」

 

ここで一技。

 

「ここ(目的地)へ行きたいんです‼︎」

…とはすぐには言わずに(笑)、

 

「あ、ちなみに……

こっちの方向へ行きたいんですが、

この道で合ってますかね〜〜?」

地図をなぞりながら、

笑顔で余裕を醸し出しつつ、相談。(どんな強がり)

 

あってることがわかると、

「私はそっちの方には行かないんだよね〜」

「あらそうですか〜それは残念です〜〜」

と、近所のおばさまのように穏やかなやりとりをする。

 

そして、

「そのためにとりあえず【赤塚PA行こうかなと思ってるんです〜〜」

と言ったところ、

 

「ん?? そこは今工事中で狭くなってるよ!」

「え?ほんとですか?!(てかマップではここのPAって大きくなかったっけ…?)」

「ここは、使える場所がかなり小さくなってて、トイレ休憩くらいしか出来ないところだからやめときな!」

「…よし、じゃあ乗せてあげるよ!」

 

という流れで、

「こっちからでも行けるから。」

と行き先のルートを変えて下さり、規模の大きい刈谷PAまで乗せてもらえることとなった!(拍手)

 

( 強がってみたり、余裕醸し出してみたり…

騙されないようにって注意してる結果、

まじで心優しい方に助けてもらっている。)

 

陳謝

 

 

おじさまの名前はゴローさん。

後呂(うしろ)と書いてゴローと言っていた。

 

元奥さん・3人の息子さん、

可愛い女の子のお孫さんの話、一族の話、

金型のお仕事をしている話、

ギャンブルが好きな話、

人生観、政治など…熱く語ってくださった。

 

途中、安倍さんに対してブチギレていたけど(笑)

何かに対して熱く語れるとか、

それだけ何かを大切に思う気持ちがあることとか、

…いいなぁって思いながら聞いてた。

 

ふと、

「ホラ見てみな!あれが赤塚PAだよ!」

と言われ横を見ると…

 

「え?(爆)」

 

目を疑った…

自家用車3台、トラック2台くらいしか止まってない。

むしろそれくらいのスペースしかない。笑

陸の孤島。高速道路の孤島というか…

こんなところに降りてヒッチハイクなんかしたら

完全詰んでいただろう

 

「うわぁ、、…………(硬直)」

 

話は聞いてみるもんだ。

何があるか分からない。

最新の地図より、

目の前のトラックのおじさまに聞く方が、

最新情報に決まっている。

 

【道に迷ったらトラックのおじさんに聞く!!!】

これが一番!!

 

どんどんコツを掴んでいるのがわかる自分が好き。爆

 

さて、

そんなこんなであっという間に刈谷PAに。

 

 

ゴローさんが日本ダービー(競馬)で大金を当てた話を

最後に聞いていたからか、

「これで美味しいもの食べなさい」と、

五千円を頂戴。(手が震える)

 

恐縮ながらお言葉に甘えて、

私は初めてヒッチハイクでゆっくりと休憩し、

ご当地ならではのご飯を戴くことができた。

f:id:tqmy:20180814143345j:image

あぁ、名古屋の名物、味噌カツ!!(拍手)

香りが良くて、味噌が甘くて、心に噛み締めて食べました。

ゴローさん、どうもありがとうございました!!

f:id:tqmy:20180815154651j:image

(トラックの方に写真を頼んで

嫌な顔をさせてしまうのが悪いので、

写真はお願いしないことにした。)

 

 

つづく。

 

第3話「運ちゃんの優しさ」

 

▷ 10時 日本坂PA

 

着いてからは、まず一番にトイレ。(笑)

次に、出入りの多いトイレの前のベンチで、

地図とスケッチブックを広げて行き先を書く。

 

その時にわざと、

「キュッ キューーッ キュキュッ!」

マッキーで音を立てて書き、

自分の存在を目立たせる(笑)

 

f:id:tqmy:20180810000023j:image

 

「あの子ヒッチハイクやってる…(小声)」

 

こっちに振り向いてもらえるので、

それだけでヒッチハイカーは嬉しい。(ドM)

 

次に、

全体の規模、車の種類、外の人・車の流れ、

中の人の様子をチェックして回る。

 

そこにポツリと置いてあった

ご当地スタンプを試しにノートにペタり。

 

f:id:tqmy:20180809232445j:image

(完全かすれてるあたり、自身の余裕がまだ少ない。笑)

 

駒門同様に規模が小さいので

ここも【声かけスタイル】で行く。

 

うろうろ。

 

チラチラ。

 

うろうろ…

 

( 既に何回も断られてるが、

乗せてもらうことに必死なので

一つ一つどうフラれたかは覚えてない。笑)

 

ひたすら様子を伺い、

うろうろうろうろしてると、

 

車から、小柄で腰の丸い

ご高齢のおじいちゃんが出てきた。

こっちを見ているので (もしや?) と思ったら、

 

ヒッチハイクかい?吉田まで行くから、

それでよかったら中にいるばぁさんに聞いてみぃ。」

 

それだけ言うと、

トイレにすぐ入って行ってしまった…

 

(おじいちゃん!乗せてくれるんですか!)

 

と喜びを抑えあわてて地図を広げると、

SA・PAまたがず

すぐに下道に降りるやつだと気付く…

 

今回のヒッチハイクは高速道路縛り。

 

しかし、おばあちゃんに一言断りたいにも、

隣の車がドアを大きく開けていて近づけない。

 

もじもじしていると今度はそこへ、

ヒッチハイク?どこに行きたいの?」

とトラックのお兄さんが声をかけてくれた。

 

またもやあわてて行き先を告げると、

「狭いし汚いけど、

それでも良かったら乗せるよ。こっち。」

と、アッサリ快諾してもらう。

 

お兄さんは歩き出していて、

( おじいちゃん、声かけてくれたのに

何も言えずにごめんね!!…

おばあちゃんも、状況わかってるか

わからないけどごめんね!!爆 )

心の中で深く、謝罪。

 

後ろめたさを感じながらも、

トラックへ向かうお兄さんの背中を

駆け足で追った………。

 

 

 

--------------------

 

 

実は、正直なところ驚いた。

 

 

ベテランヒッチハイカーの友達から、

「トラックの人は、

声かけてくることはまずないけれど、

直接 声を掛けに行ったら必ず乗せてくれるよ

と聞いていた。

 

できれば自家用車…

本当に先に進めなさそうだったら、

最終手段で…くらいに考えていたから。

 

( なんて優しいの……!!!)

と、静かに感動。

 

 

ちなみに

私の兄はトラックの運ちゃんで、

東京⇄大阪の長距離移動をしていた。

 

トラック乗りの人は一見冷つんとして見えるけど、

兄を見ていて、とても情に熱いことを知っていた。

なのでトラックの男性一人に乗せてもらうのには

とびきりの不安はなかった。(万が一は別)

 

 

--------------------

 

 

さて、

乗せてくれたお兄さんのトラックは、

超、超、大型だった (笑)

 

まず荷物を、

身長の高さほどの助手席に背伸びで乗せる。

サイドの手すりをしっかりと掴み、

ぐっっと、2段のぼる。

体制を直して前を向いてみると

「………め、目線が 高い (笑)」

 

超超大型トラックは、重量もあってかゆっくりと発進。

その高さとトラックのサイズからすると、

高速道路がちっぽけに見えるほどだった。

(高速道路を見下ろすことって初めてだ…)

 

お兄さんと少し話すと、

たまたま、日本坂PAにトイレ休憩で降りた。

とのことだった。

 

そして

【本当は、ひとつ手前の日本平PAに入ろうとしたところ、PA入り口付近で、走行場所の悪い車がいて入れなかったため、一つ先の日本坂PAに降りた。】

更には、

急に遠いところへ荷物運びに行くよう

言われることがあるようで、

【今回はたまたま特別ルート。】

だったとのこと……

 

ここでまた、はたと気付く。

 

この旅は、奇跡に奇跡が重なって進んでるんだ。

奇跡!ラッキー!の、レベルではなく

 

【 奇跡 × 奇跡 = 必然‼︎ 】

 

と思うほどだった…

だってもうすでに何回奇跡あった?!爆

(実は、最寄駅の始発の電車時刻を間違えてて、一発目から乗り損なうところだった。)

 

誰一人として欠けてはいけなかったし、

絶対に時間がズレてはいけなかった。

 

てことは…

【タイミングが、一番重要なのか!!!】

 

 ………と、一人考察していた。

 

 

そして、

火力発電のパーツを運んでいること。

超大型トラックのため、ほぼ自動運転だということ。

仕事中に、他のトラック乗りと通話して

情報共有すること。

(トラック乗りの人はチームワークが大切なんだと知る)

トラックの種類。(ハコトラ教わった)

家族の話、お嬢様2人が活発な話…

 

「白と緑ナンバーがあるけど、乗せてもらうなら白ナンバーにしな。個人でやってるから、縛りがきつくないから、乗せてもらいやすい。」

あと

「中が見えないような黒いワンボックスには乗るな」

と…

ヒッチハイクにおいてアドバイスまで貰った。

 

本当にみんな私の身を心配してくれるのだから、

(日本てなんて安全なんだろう。)

としみじみ思った。

 

静岡出身のなまり(だもんで〜が印象的)と、

飾らずに淡々と話をしてくれるその優しさ。

穏やかな時間に浸りながら、

 

遠州豊田PAに到着。

f:id:tqmy:20180809150819j:image

 

写真はNGだったが、

握手、達磨にメッセージを貰い、

f:id:tqmy:20180810004954j:image

お兄さんとお別れしたのだった…

 

冷静でありながら情に熱い素敵な方。

お兄さん、ありがとうございました…!!

 

いつも、このお別れする瞬間に、

心が一杯に満たされていることに気付く。

サイコーに幸せだ。

 

 

つづく。

第2話「会話が楽しいと目的地を通り過ぎる、罠」

 

〜1台目の振り返り〜

 

▷ 7時40分 港北PA 出発

乗せてくれた彼らは普段 バー勤務。

 

休みの曜日が決まっているらしく

まず休みがかぶらない二人。

 

が、今回たまたまかぶったので

ノリで今朝、温泉に行こう!!と決め

向かっていたとのこと。(笑)

(箱根か熱海か、

すでに思い出せなくなってしまった…泣)

 

そして

「無計画だったからいいよ!」と

御殿場の方まで届けてくれることに。

 

車内では…

黒髪のひとしさんは

気さくに話しかけてくれ、

終始 秀逸なギャグを飛ばしてくれた(笑)

 

金髪のなぎささんは

運転をしながら、またに携帯を操作しては

ノリのいい音楽をかけてくれた。

 

仕事・趣味・プライベート、たわいない話で笑った。

 

1時間半くらい過ぎたか、

(初めて出会って数分なのに、

すぐ笑い合えるって素敵だなぁ…)

と感慨に耽つつ、

 

楽しくて楽しくて……

 

 

御殿場手前の

 

【足柄SA】…を………

 

 

 

通り過ぎる(爆)

 

 

 

「あれ?(笑)」

 

 

 

そして、次の【駒門PAに無事到着。(笑)

 

写真を撮ってもらい、

握手をしてもらい、

達磨にメッセージを貰った!笑

 

f:id:tqmy:20180807235707j:image

 

私は群馬県高崎市の出身。

ヒッチハイクの出発前に帰省した時、

水澤神社で達磨を見つけ

「これはいい!!」と、ひらめいた。

 

( 達磨は、

  まず左目に、願いを込めて黒目を書き込む。

  願いが叶ったら、反対の右目を黒く塗る。)

 

無事に帰ってこれるよう願掛けなわけだが、

買ってしまって

後戻りできないようにしたわけである。笑

 

 

かくしてメッセージも頂き、

 

「これ、あげる」

f:id:tqmy:20180808000659j:image

と、なぜか貰ったピアス。(笑)

 

「トミーちゃん。なんかあったら、

これで目潰しするんやで」

 

と、なかなかインパクトのある声援をもらい、

護身アイテム(?)をゲットするのである。笑

 

 

 

▷ 8時40分 駒門PA 到着

 

さて。

ここに止まろう!

って思ってたSAから逸れたため(笑)、

 

規模が小さく、

なんだか空も濁ってるし、

ほば仕事中の運ちゃんしかいないし……

 

 

少し不安になる私。笑笑

 

 

とりあえず座って、

スケッチブックから【静岡】行きを広げ

乗せてくれそうな人がいないかキョロキョロ。

 

チラチラみてくれる人は

ささやかながらいるが、雲行きがあやしい(笑)

 

 

空と私の心が、完全に一致。(爆)

 

 

そして私が考えたのは【声をかけること】。

 

理由は簡単。

ボード出して突っ立ってたら

いつまで経ってもここから出られない。

と、察したから。笑

 

そもそも車止めてくれる人や

声かけてくれる人待ってるにしたって、

車の出入りがかなり少ない。

 

それに今は、平日の早朝…

 

 

うん。ラチがあかない。笑

 

 

しばらく様子を見ていると、

一人の若めな女性が車から降り

お店の中へ入って行った。

 

 

(あ、貴重な女性…一人かな?)

 

 

しばらくして、乗ってきた車へ向かう。

 

(あ、行っちゃう…

 

間に合わないな…

 

よし)

 

 

 

駐車場のその車へ小走り。

 

コンコンコン。

 

 

運転席のガラスをノックすると、

目が合い窓がすーっと開く。

 

 

「あ、どうもすみません!

私、トミドコロといいましていま少しいいですか?」

(開けてくれたことに喜んだ感情を抑え、一生懸命しゃべる笑)

 

 

急なことに驚いた様子の中、

「はいっ」と返事をしてくれる。

 

 

「私、いまヒッチハイクをしてまして、

もし方向が一緒でしたら

よかったら乗せてもらえませんか?」

 

(ドキド

 

「あ、ハイ!いいですよ!」

 

 

(早!!!!!!)

 

 

「ありがとうございます!!!」

 

 

私の問いかけにかぶさるように

快諾していただき驚いたが、

 

ふと、

返事いただく数秒前から

左手で助手席のバックを

避けてくれていたように見えた。

 

(天使か)

 

 

緊張気味に助手席に乗り込むと、

彼女の手元に「眠眠打破」。

それをグイッとを飲んでいて、

 

(お疲れなのかな…

そんなところ運転してもらうなんて

申し訳ないな…)

 

そんな風にやや後ろめたく思っていた。

 

 

 

彼女の話を聞くと

たまたま、東京からの帰り道で

ちょうど、住まいの静岡に帰るところだったそう。

 

そして、その1時間強の帰り道が

眠くて眠くてしょうがなかったようで

「話し相手になってもらえて嬉しい!」

と言ってくれたのだ。

( その眠眠打破ね!!!良かった!!爆 )

 

ただでさえ乗せてくれたのに

その上、こんなに嬉しいことはない!!(笑)

 

 

彼女は 明るく気さくで優しかった。

ヒッチハイク乗せたの初めてで嬉しい!」

「女の子一人のヒッチハイク凄い!」

って喜んでくれたのが本当に嬉しかった。

 

 

そしてドライブしていくと海が見えた。

群馬には海が無いし、

東京にいても横浜の方はめったに行かないので、

キラキラ光る水面に ただ わくわくした。

f:id:tqmy:20180808224748j:image

(景色を撮る余裕が出てきたころ笑)

 

「映る打ち上がる花火が水に反射して綺麗で

トミーちゃんにも見せてあげたいな〜」

なんて笑って言ってくれるものだから、

 

「なかなか静岡に行くことはないけれど、

また東京に来る日に

暇ができたらうちにおいでね!!」

なんて伝えた。

私の精一杯の気持ちだった。

 

 

 

かくして

 

話が盛り上がり過ぎ、

サイコーの時間を過ごしていると

 

気付くと【静岡】は

 

 

 

通り過ぎていった…………………(2回目)爆

 

 

 

彼女の行き先さえも通り過ぎてしまい

丁重に謝る(笑)

 

 

東名高速と新東名高速の分かれ道では

「どちらに行っても大丈夫!」

 

なんて言って

日本坂PAに着くわけである………。

 

 

や、これよくよく考えたら

東名高速じゃあかんやん。

予定だと新東名行くんだったんじゃん。

ってなって、

 

でも最初から止まったところも違うし

いっか(笑) ってなる。笑

 

 

同じく達磨にメッセージを頂き、

あっという間の40分が終わる。

f:id:tqmy:20180808001710j:image

 

また会えるのが本当に楽しみで、

寂しくもあったが、

心がぽっと温かくなって彼女と別れた。

 

f:id:tqmy:20180808224703j:image

なっちゃん、本当にありがとう!!」

 

 

かくして【日本坂PA】で

次のドライバーを探すのであった。

 

つづく。

 

第1話「ブログのはじめましては、ヒッチハイクから」

 

 

………

 

「実は、ヒッチハイクしてる人がいたら乗せようって話してたんだよ!」

 

「え?! 私はむしろ…あなた方を見た瞬間 あ、この人達に乗せてもらいたい!って思って、食べてたおにぎりを口に詰め込んで、走って先回りして、スケッチブック掲げたんですよ!笑」

 

………

 

 

出逢った人々。

一瞬一瞬の一生懸命な自分。

 

月日が経てば経つほど、

感動が薄れていって不安になった。

今でも少し記憶が曖昧になっていて

ゆくゆくは忘れてしまう気がした…。

 

それは、絶対に嫌だ

 

そう思い

あの日の夏の暑さ、めげない心

感謝の気持ち、色んな人との出会い。

一挙手一投足をいつでも思い出せるように

 

 

ブログを、はじめました! (拍手)

 

 

 

〜自己紹介〜

 

f:id:tqmy:20180807223702j:image

 

・群馬→東京

・26歳 アパレル

 

・趣味  アニメ鑑賞〈最近〉

ダリフラ/シュタゲゼロ/ブラッククローバー

レイトン/はたらく細胞/進撃/七つの大罪

 

自分の道を生きると決めた今年の3月からは

絶賛、無敵モードに突入! (笑)

f:id:tqmy:20180807223907j:image

 

✳︎youtube クリス・モンセンさんを知る。

3日間の無料 Vision  Program にハマる。

 

✳︎自己啓発を中心にビジネス本にハマる。

本田健さんとホリエモンを中心に3ヶ月で20冊読了。

(今まで、ダレン・シャン以外の本は読めませんでした)

 

✳︎本田健 出版記念 講演会/交流会 

多くのエネルギッシュな方々に出会い、感化される。

f:id:tqmy:20180807224037j:image

 

✳︎7/19・20「2days ヒッチハイク

東京⇄奈良

往復8台/18時間で…無事帰還!!

人に支えられて生きていることを実感。

1分1秒に一生懸命にになれた瞬間だった。

 

これが今日まで。

 

 

 

以下、これから。

 

✳︎8/24〜30 タビイク in タイ参加

初海外でバックパッカーチャレンジ!

 

✳︎9/19 バンジージャンプ

 

 

…どうもチャレンジの方向性が怪しいトミーです(笑)

 

どうぞよろしくね。

 

 

………

※書いてたら物語タッチに。笑

 

 

▷ 4時20分 起床 → 5時 出発

 

空気が透き通っていて、

軽やかにランニングしている人を見て

こんなに朝早くから走っているのかと感心した。

 

朝日は 青と赤で 鮮やかで、

まだ眠っている静かな町の音が好きだと思った。

f:id:tqmy:20180807224259j:image

(不安が隠しきれない)

 

始発の電車に揺られて乗り継ぎをし

PA(パーキングエリア)の最寄駅へ。

タイミング良く来たタクシーで、5分。

目的の港北PAに着き、お店の裏側から入る。

 

▷ 7時 港北PA

 

私はこれからここで

ヒッチハイクをする。

 

…半年後には27歳になるいい歳の女が

急にヒッチハイクに目覚めたのだから、

初めてそれを彼や友人に告げた時

青ざめ硬直したのは言うまでもない。笑

 

もちろん応援してくれた人達がいたお陰で

沢山の勇気をもらい、

意思を持って準備を進めることができた。

 

が、それ以上に、

周りから危険だと散々言われ

幾度もやめようかと躊躇し、

焦り、不安に駆られた。

 

でも、

(ここでやらなかったら、

       私はいつまでも【この私】のままだ…。)

 

それが嫌で、

なんとか自分の心に喝を入れてやることを決めた。

 

 

背には、膨らんだ黒いリュック

前には、サコッシュ

スニーカー、Tシャツ、デニム

脇に抱えたスケッチブック。

 

 

………どう見ても

車でこのパーキングエリアに降りたひとには

見えない(笑)

 

 

(とりあえず、無事

スタート予定の7:00に着けたな…)

 

様子を一瞬ぐるりと見渡す。

 

PAの規模、雰囲気、車の台数、人数や年齢、

外と中と 自然に歩くフリをして

ドキドキしながら様子を確認する。

 

仕事中の運ちゃん(トラック運転手)が多い………。

出来れば、家族やカップルに乗せてもらいたい…

(なぜなら安全そうだから。爆)

 

 

 

とりあえずそうだ!!

 

 

 

まずは腹ごなしだ! (爆)

 

 

そう思い、

中のコンビニでツナマヨおにぎり購入。

自販機とゴミ箱の間。

お店を背にして、

駐車場全体を見渡せる位置で

様子を見ながら頬張っていた。

 

 

その時……

 

 

黒髪と金髪の若めな男の人2人が

数メートル先を横切った。

 

 

( ---あ。)

 

 

【あ、この人達に乗せてもらいたい。】

 

 

---作家の本田健さんが

【凪のようなもの】と言っていたが今なら解る。

【直感】だった。

 

 

私は二人が車に入っていくのを

見失わないよう目で追った。

 

まだ半分は残っていたツナマヨおにぎりを、

海苔が喉に張り付くのを承知で

口に頬張り、グッと詰め込み、

案の定 胸が痛くなるのを堪えながら

 

パーキングエリアの出口付近へと走った!

 

そして、ここぞとばかりに

家で用意してきた【足柄SA】

と書かれたスケッチブックを頭の上に掲げる。

(こっそり、もぐもぐ)

 

 

二人組の車は発進し、

真っ直ぐの道をゆっくりと向かってくる。

(ごっくん。)

 

 

【ここだ!!!】

 

 

スケッチブックを

 

左右に

ゆーらゆら。

 

 

フリフリ。

 

 

ゆーらゆら(笑)

 

 

車の中の男性と目が合う距離まできた………

 

 

 

渾身の……「ニコッ!!!」

 

( ドキドキドキ… )

 

 

車が スーーー--ー……

 

 

!!!!止まった!!!!

 

 

そこからは、

自己紹介をし、乗せてもらうことができ、

お互いの行き先、仕事、プライベートなどを話し…

 

1台目ヒッチハイクが見事!!!

成功したわけである(ホッ笑)

 

 

乗せてくれた二人の男性に心から感謝

まさかの、自分達の目的地よりも先へ

届けてくれたというイケメンぶり。

 

「本当に、ありがとうございました!!!」

f:id:tqmy:20180806180439j:plain

 

( 歯海苔してないかとか、海苔の匂い大丈夫かなとか心配しながら話してたのは秘密。笑 )

 

 

つづく。

 

 

PS:このままのペースだとボリューム凄そうだけど、自分の備忘録なのでいっか!

また次回。